あぶちゃん日記

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zoom RSS 赤蜘蛛同人の想い出

<<   作成日時 : 2016/05/07 08:45   >>

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この数日間は、仕事もきつかったのですが胃の負担も相当なものでした。
材料の山菜採りにAM4:00出発。開店前の仕込み。昼間の営業と夜の予約客で閉店が10時を回りました。
そんな間隙を縫うように、各地の岳友たちも次々と訪れてくれて、連日のように酒宴となったのです。
懐かしい岳友との語らいは、竜宮城で乙姫様に接待される浦島太郎のような心地でした。
とりわけ、G君との再会には感動しました。
甲斐駒ケ岳ダイヤモンドフランケ赤蜘蛛ルートの開拓は、G君がいたからこそ完成したルートでした。
赤蜘蛛ルートはそれなりに評価されているようですが、私たちの最も誇りにしているのは、いまだに評判の好くないアプローチの確保でした。
登攀具の数倍の量の固定ロープや、鋸、鉈、針金等を駆使して出来上がった「赤蜘蛛街道」は、その後訪れるパーティーによって次第に手が加えられ、当時に比べたら高速道路並みの立派な街道になりました。
登攀具の制作や購入には大金が必要でしたから、休日には二人して、イワヒバやウチョウランを採取し販売して資金を調達したのですが、40数万円の稼ぎがこの登攀に注がれました。
より高く支点を作るためにはアブミでは限界があるのでブランコを使用しましたが、G君はそれより更に高い支点を求めて、ハーケンやボルトに立ち、小さな岩の突起に前歯を引っ掛けながら登ったのです。

酒が進むほどに話は盛り上がりました。
モンブランのイタリヤ側に新ルートを求め、成功の可能性を感じた時、G君のコンディションは絶好調でしたが、しかし、メンバーのアクシデントにより登攀を断念せざるを得なくなりました。
このルートはG君と綿密に計画した夢のルートでしたから、その悔しさは未だに続いていたようです。私も未だにG君と同じ思いを抱いています。
あのルートが登れていたら…
今までの生涯の中で一番悔いの残る出来事でした。
再度挑戦する直前のトレーニング中、G君は足を負傷して戦列から離脱せざるを得なくなったのです。
夢のルートは結局登れませんでしたが、G君の療養中にそれより難易度の低い別の新ルートを開拓することが出来たのですが、G君の性格からして、その悔しさは痛いほど分かります。
彼はこれを契機に山登りを辞めてしまいました。勿論山の話は一切しなくなりました。
G君はあの夢のルートにぶつけた執念を芸術の世界で発揮するようになり、今では知る人ぞ知る大作家です。
クライミングに敢えて背を向けながら40年。今積年の恨みを私にぶつけてくれるG君の心は、私の想像していた通りのクライマーでした。

私は竜宮城で岳友たちに囲まれて今、夢見心地です。








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