あぶちゃん日記

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zoom RSS 信州伊那谷・秋の味覚

<<   作成日時 : 2012/09/24 15:32   >>

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伊那地方の住民は<ゲテモノ喰い>だと昔から言われています。
ザザムシ(主にトビゲラやヘビトンボの幼虫)、イナゴ、熊肉、猪肉等がその代表格ですが…
先日、フナの甘露煮を戴いて、そういえばもう秋なんだと実感したところです。
鎮守の森から祭囃子が聞こえるようになると、お婆ちゃんたちはフナの甘露煮をつくります。

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この、フナの甘露煮を食べると秋が来たという事を実感します。
子供の頃はあまり好きではなかったんですが、歳と共にフナの食べられる時期を待ちわびるようになってくるんです。
噛みしめるたびに、子供の頃を思い出します。
田圃で飼っているフナを盗み捕りに行って飼い主に見つかり、ほうほうのていで逃げ帰ったまでは良かったんですが、買ってもらったばかりの万年草履(ゴム製の草履)を現場に置いてきてしまって…
田圃の向こう側で、飼い主が万年草履を高くかざして「とりに来い」って言っているんです、でもそこへ行けば叱られるし、このまま帰ればかぁちゃんに叱られるし…子供心に散々迷った事を思い出します。
そんな事を思い出しながらご馳走になるフナの甘露煮の味は格別です。
イナゴの煮付けも戴きました、本当に懐かしいイナゴです。

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学校が休みの時は、何時も「イナゴ捕りに行って来い」と言われて家を出ます。
稲刈りの済んだ田圃の中を、必死になってイナゴと追いかけっこです。
お婆ちゃんが手ぬぐいを縫い合わせて作ってくれた袋の中で、卵のぎっしり詰まった、丸々と太ったイナゴが蠢いています。
この収穫量ならきっと褒められるぞとほくそ笑みながら、田圃の土手で食べる味噌焼きおにぎりの味は格別でした。
家に帰るとお婆ちゃんは、釜の中で沸騰したお湯を、ぐるぐるかき混ぜながら素早くイナゴを入れて茹で揚げてから、イナゴの足と羽を丁寧に切り取ります。
すごく手間と時間がかかりますが、お婆ちゃんは鼻唄交じりで、背中を丸めながらチョキチョキと切り続けます。
切り取った羽と足は乾燥してすり潰して粉末にし、ふりかけ用にします。
丹精込めて煮詰めたイナゴは、瓶に詰めて保存して一年中ご馳走になりました。
農薬を使うようになってイナゴの姿は消えましたが、最近はまた無農薬の稲作になったことから、イナゴは復活したようです。
戴いたイナゴの煮付けは、お婆ちゃんが捕ってきて煮付けた、あの時と同じ最高の味です。
ほのぼのとした家庭の団欒は、テーブルを囲みながら、お婆ちゃんの丹精込めた手作りの料理をご馳走になる時です。
若夫婦は、爺ちゃんや婆ちゃんから世の中の<しきたり>を教わり、孫たちは躾を教わる。
二世帯家族には、昔から伝わる地方の食文化の伝承があります。
お婆ちゃんの味は最高ですね。
「山の店」のキャッチフレーズ

おとうがつぶしたおまんまを おかぁが焼いた五平餅 喰えばおらぁのふるさとが 思い出されて泣けてくる

フナの甘露煮とイナゴの煮付けをご馳走になりながら、子供の頃を思い出しました。   

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