あぶちゃん日記

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zoom RSS 中央アルプスの<底雪崩>

<<   作成日時 : 2011/04/27 08:08   >>

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一昨日の駒ヶ岳ロープウェイ線のバスはチェーンを巻いて走っていた。
昨日(4月26日)は駒ヶ岳の開山祭…いよいよ登山シーズン到来だ。
冬の間は、比較的雪が少なめだったが4月に入ってから降雪が続き、
かなりの積雪量だ。
しかし、なんといっても春の雪だから湿気があって重い。
もう暫らくの間は底雪崩(全層)に要注意だ。
こいつに遭遇したら、なにしろ根こそぎだから恐ろしい。
40年近く前…
千畳敷カール直下の中御所谷で発生した底雪崩は、
谷底から30メートル以上も上の大木をなぎ倒して谷を埋め尽くしてしまった。
おそらく、この時の雪崩の振動が伝わったのだろうと思われるが…
伊那前岳の稜線の反対側のまったく同じ標高地点でも、
この数倍規模の雪崩が発生していた。
雪崩のブロックは、直径10数メートル以上のものが積み重なり、
氷河のセラック帯と変わらぬ光景だった。

この時の被害者はロープウェイ会社の従業員で、旧知の友3人だ。
彼らは、ゴンドラに当る雪を除くための作業にかかろうとしていた時の出来事だった。
運よく生き残った友の話は…

…一番上の鉄塔の除雪をするために4人で、現地まで歩いていけないから、
  ゴンドラから降りる事にしました。先に3人が降り、僕が降りようとした時、
  帽子をゴンドラの椅子に置き忘れたのに気ずいて戻ったんです。
  
  帽子をかぶっていたら急に目まいがして、周りの景色が動き始めて…
  でも、それは目まいじゃなかったんです…
  山全体が動いていたんです。
  その中に3人の仲間の姿が見え隠れしながら… 

  雪崩が起きたくて、起きたくている時に僕らが雪面に飛び降りたから、
  どうやら僕らが雪崩を誘発してしまったらしいんです…

捜索は困難を極めたが、雪崩の2次発生の可能性があまりにも高く、途中で中止した。
雪解けを待ち、谷には遭難者の流出防止のための柵を幾重にも設置して夏を待った。

ロープウェイの最後の鉄塔の脇に3体の地蔵尊が祀られ、登山者を見守っているが、
この痛ましい事故があった事を、今の従業員たちはほとんど知らない。

画像


そして今日…
里には春が来て、お百姓さんたちが農作業に忙しそうだ。
田圃は耕され、水が張られ、田植えの準備が整い始めた。
その田圃の水面に、いかにも穏やかそうな春の中央アルプスが映っていた。


 




  

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