あぶちゃん日記

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zoom RSS W・ボナッティ氏にゃ気の毒な事した

<<   作成日時 : 2011/01/20 13:09   >>

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イタリヤとフランスの国境、エルブローネルのレストランで、なんと幸運にも<W・ボナッティ氏>と食事を共にする機会に恵まれたおらはなんて幸せ者なんだ。…自分に対して、コノヤロッ!コノヤロッ!
その頃のおらたちは、プトレイ大柱状岩稜北壁inoue/matumiルート初登攀という事でアルプスでは<時の人>にまつりあげられ、過大評価されていた。
あとで分かった事だけど、この情報はアルプスを囲む国々や、イギリス、アメリカのいわゆる三大山岳誌にいち早く流れていたが、日本で公表されたのはそれから2ヶ月後のことだった(何故か?これには実におもしろくも悲しいエピソードがあるのだが、またの機会にしよう)

…なんでも…アルプスに残されたもっとも素晴らしい未踏のルートを、アイスクライミイングのもっとも下手と評価されていたジャポネが登ったものだから、アルプスのトップクライマー達の度肝を抜いたらしかった。
この一件は、現地に在住す日本人クライマーにとっても面目躍如の朗報だったらしい。
だから、おらたちは何処へ行っても優遇された。
超著名なクライマーから、一緒に…なんて誘いを受けるようにもなっていた。
その結果…まさか、まさかのW・ボナッティ氏に誘われて会食出来るなんて…
W・ボナッテ氏はおらたち…へなちょこクライマーを同等に接してくれた。
ボナッティ氏は、自分の能力の限界に挑戦し続けた、激しい気性の究極のクライマーだとおらは崇拝している。
しかし、目の前の彼は…極海に浮かぶ、波ひとつ立てない氷山のような物静かな紳士だった。
プトレイ大柱状岩稜北壁の課題を成し遂げた者同志として心から祝福してくれる彼の心の大きさを知るに付け、W・ボナッティ氏の水面下の大きさを思い知らされるたのだった。
そして明日は、そのセキネル/ノミネルートを登る光景を、300ミリのレンズで撮影してくれるというのだ。
こりゃ、がんばらなくちゃいけないね…
少なくとも明日は、おらたちのために尊い時間を費やしてくれるのだからね…
おらのパートナーは、ガストンレビュファのパートナーとして、山岳映画に頻繁に登場するS氏だった。
この氷壁を訪れようとするS氏は5度目の訪問者だ。
…のはずだった。

モンブラン・プトレイ大柱状岩稜<セキネル/ノミネルート>はアルプスの中でも、岩と氷のミックスした最高難度に入るルートとして君臨していた。
さぁこれから登ろう!…
S氏はザイルを持って来ていなかった!
ここまで来ていろいろ言っても始まらない、『だめだ、こりゃ!』という事で、隣のブレンバフェースの<センチネルルージュ>のルートを登る事にした、このルートならザイルが1本くらいなくても大丈夫なくらいおいらたちは絶好調だった。

いままで垂直に近いところばかり登っていたので、60〜70度の氷の斜面はどうってこと無かった。
取り付いてからほんの1時間ほどで登りきったわけだけど、S氏が高度障害でばててしまい、モンブラン山頂直下のクレバスの中でビヴァークして、翌早朝にはミディーからロープウェイに乗ってシャモニに帰って来てしまった。

そんな事など何も知らないボナッティ氏は、岩壁に姿を現さないおらたちを、三脚を構えて昼過ぎまで待ち続けてくれたそうだ。

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