ハーケン(鉄釘)の歌声を又聞いて見たいな!

カイン…カイン…カイン…
少し遅れてカイ~~ン…カイ~~ン…カイ~~ン…カイ~~ン
あちこちからカイ~~ン、カイ~~ン、カイ~~ン、カイ~~ン

此処は甲斐駒ヶ岳ダイヤモンドフランケ。
谷底から400メートル登ってきた大ジェードルの中…
圧倒的な垂壁の中に走る1本の裂け目が、紺碧の空の中まで続いている。
その岩の裂け目に打ち込むアルミハーケンの音が、摩利支天峰や奥壁の岩壁群に跳ね返る。
頭上から…背中越しから…はるか足の下から残響するハーケンの歌声が心地よい。
こんな素敵なコンサートをもう2日間も満喫している。
嗚呼、なんという至福のひと時…

今から40年も昔…
あの頃は、山に入ると何処からともなくハーケンの歌声が聞こえてきたものだった。
ほとんどの岩壁が登り尽くされた今、山からハーケンの歌声が消えてしまった。
寂しい気持ちもあるが、当時のアルピニストだけに与えられた宝物だったのかもしれない。


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