コスモスの思い出

先日、ある方のコスモスに関するブログを拝読した。コスモスはギリシャ語で、花言葉は<少女の純潔>という事が分かって納得した。江戸時代に渡来した花にもかかわらず、春は桜、秋はコスモスと言われているくらい日本を代表する花になっている。秋桜とも呼ぶらしい。

ところでずっと以前…ご近所の歯医者さんに我儘し放題の放蕩息子がいて、とある町で芸子さんと同棲しながら自宅の歯科医院に出勤していた。弱り果てたご両親は、息子を家に戻すためにある女性を息子に紹介した。その女性はピンクのコスモスのようなとてもチャーミングな人で、一目惚れした息子は家に戻り、めでたくご結婚と相成った。嫁入りしたコスモス夫人が街を歩けば、辺りがパッと明るくなるくらい華やいで、たちまち街中の評判になった。
大奥様も「コスモスのような可愛いお嫁さんか来てくれたのよ」と実に嬉し気に話してくれた。
ご近所という事もあって、それ以来コスモス夫人とは、ドライブしたり喫茶店に同行する機会があり「あなたとご一緒すると楽しいわ」なんて言われると、下心は何もないが心が浮き浮きしてくるのだ。
ある時「コスモスのような奥さんは、先生にはあまりにも勿体ないから俺にくださいよ」と冗談で言ったら「いくら君と僕の間柄でも、女房だけは絶対に譲らないよ。僕は女房にぞっこんなんだ」という言葉が返って来た。
それから数十年が経過して…旦那様は他界したが、奥様は依然としてピンクのコスモスのような気品を維持し続けている。

ある時…作曲家であり、作詞家であり、歌手のさだまさし氏が、某テレビ局の創立50周年記念番組の取材で訪れてくれた。私の所での話題は当然の如くクライミング談議で、極限の中での行動は大変ですがの問いに、クライミングは小刻みにギアチェンジをするが、ニュートラルの時もあると答えると、歌創りも全く同じだと…
それから暫くして創立記念番組のビデオが送られてきた。映像の中に、さだまさし氏の唄う秋麗という場面があった。

山に初雪 コスモス揺れて 秋うらら…

しっとりとして気品のある曲に、ピンと張りつめたような声が、そよ風に揺れるコスモスの花を連想するには十分すぎるほど素晴らしい歌だった。

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