あぶちゃん日記

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zoom RSS おいらは<ひね漬け>クライマーA

<<   作成日時 : 2017/05/30 17:09   >>

ガッツ(がんばれ!) ブログ気持玉 26 / トラックバック 0 / コメント 0

おいらは今ワクワクしている。こんな気持ちになったのは6年振りの事だ。
6年前のダイヤモンドフランケでのクライミングは69歳の時だった。パートナーは75歳と9カ月のスーパーウーマンで、これが冥途の土産になるとは思っていなかった。
その翌年、中央アルプスで同行していた彼女が墜死するという事故を起こした事によって、社会的にも非難や誹謗中傷を受けざるを得なくなったおいらは、手足をもぎ取られた虫のように、思いはいっぱいあるが身動きが取れなくなってしまっていた。
モヤモヤした気持ちに踏ん切りをつけようと、幾度となく登山靴に足を入れてみるが、紐を締めることができない状態が続いたが、脳裏の中で何時も「こんな事で腐っていちゃ駄目。私は浮かばれないよ」と故人が囁き続けていた。あの事故から4年後…辛い過去に踏ん切りをつけるために、敢えて事故を起こしたルートに挑戦した。
因縁のルートを登り終えて山頂に立た時、旨そうに煙草をふかす故人の笑顔が浮かんできた。

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最近になって…二人の岳友が来るたびに、50年以上も前の昔話を聞かせてくれる。そんな事があったっけ?という話題ばかりだが、無我夢中で登っていたあの頃の光景が鮮明に浮かび上がって来ることの方が多い。
お互いに爺になったが、思い出話からやがて「また三人で登ろう」と夢の話に発展した。
登るルートは宝剣岳中央稜で、おいらにとっては因縁のルートだが、三人にとっては懐かしい思い出の一杯詰まったルートだ。
数10年前の1月。晴天に恵まれた宝剣岳の岩壁は、ダケカンバの梢が雪の衣を纏って白く輝き、その向こうに紺碧の空が広がる中で行ったkaichi君とkazuo君とのクライミングは実に楽しかった。
おいらは宝剣岳の天辺からムービーカメラを構えた。
背景には南アルプス全山が雄大に広がり、白銀に輝いているせいか、その下に靄のかかったような伊那の谷が薄暗くさえ見える。その薄暗い伊那の谷の真正面の、異常とも思えるくらいの眩しいコントラストで、高さ300mのとんがり帽子のような鋭い雪稜をkaichi君が登って来る。
とんがり帽子の天辺にkaichi君の頭が…肩が…そして全身が現れてゆっくりと登って来る光景は、まさに天と地の間を行くアルピニストの姿だ。
1歩…2歩…3歩…それにしても何という素晴らしいロケーションだ。
5歩…6歩…7歩。突然kaichi君がバランスを崩して頭から雪煙を上げながら落下してファインダーから姿を消した。
おいらとkazuo君は絶叫した。「ヤッタァ〜」…もう大喜びだ。?????と思うかもしれないが、実はこの滑落は<やらせ>だった。
格好いい映像ばかりでは面白くないから、ハッ!とするような場面も入れたくて<やらせ>たのだが、勿論落ち役のkaichi君は猛反対だった。出来上がった映像はkaichi君の結婚祝いにプレゼントしたが、来賓客たちが悲鳴を上げるほどの出来栄えに大いに満足したものだった。

そしてまたこの三人で宝剣岳を登ることになった。

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もうお互いに爺だから、遊び心で登るなんて訳にはいかないから、しっかりとトレーニングして,来たる日に備えようと気を引き締めているところだ。





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