中央アルプスのいたるところで大雪崩が発生しています。 私の記憶では1975年以来の規模の雪崩で、沢筋はデブリで埋め尽くされています。 発生源は宝剣岳中腹のようです。 千畳敷カールの中で一番大規模の雪崩が発生する、サギダルの頭右手の沢はまだ発生していませんが、いまにも雪崩れ落ちる状態です。冬のシーズンは絶対に行動してはならないエリアに指定されているのです。 そんな恐ろしい状態の斜面に、稜線から下りてきた一人の登山者が踏み跡をつけてしまいました。 そのために、後から下りてきた登山者が次々とその踏み跡を辿って危険地帯に侵入してきます。 見て見ぬふりはできませんので、山荘の従業員に、一刻を争う緊急事態だからと放送で通報してもらいましたが、危機意識のまったくない登山者たちは「私は大丈夫」と思っているのでしょうね。 自己責任だから放っておけと考え直して眺めていました。ひょっとして雪崩に呑み込まれる瞬間が観られるぞ!とカメラを構えてみたものの…そんな気持ちになった自分が惨めになり、大声を張り上げて避難するように叫んでしまいました。 私の気持ちが通じたのか、ようやくルートを変更してくれましたが、まったく冷や汗ものでした。 |
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