あぶちゃん日記

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<<   作成日時 : 2015/01/08 21:12   >>

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1月15日。1ヵ月振りに山から下りてくると、ハーミテージは真夏。
ビキニ姿の美人が大勢いて目線はどうしても…
しかしどの女性を見てもスタイルは抜群だ。山登りの計画はすべて終了した。
夜はマトンの足5本を焼きながら焚き火を囲み、ラム酒をあおりながらバーベキューパーティーとなった。
レインジャーや、南極観測隊員だった大工のおじさんたちも交え、夜の更けるまで呑み、食べ、騒ぐ空には南十字星が輝いていた。
さらばハーミテージ。Mtクックが雲の中に隠れて行く光景は素晴らしくフィナーレにふさわしかった。
実質1ヵ月半の登山活動は、最年少の私にとっては毎日が研修会のようなものだった。
体力こそ自信はあったものの、初めての氷河での行動はぎこちなかった。
ヒマラヤが入山禁止になった事もあり、各国から集まってきた登山者のクライミング方法は私たちの知らない、まったく新しいテクニックに驚いた。
日本の山では、氷壁登攀には10本爪のアイゼンが主流だ。
登攀者は確保されながら、氷に手掛かりや足場をピッケルで刻みながら登る方法しか考えられていなかったのに、ヨーロッパから来たクライマーたちは、足には蹴り爪の付いた12本アイゼンを履き、片手にピッケル、もう片方にはアイスメスを氷に突き刺しながら、手掛かりや足場も作らずに同時に登って行くスピードは私たちの数倍の速度でどぎもを抜かれた。
意気揚々としてニュージーランドの氷の山に乗り込んで来た私たちの技術は、彼等と比較してみたら大人と子供ほどの差があった。
アイゼンは12本が主流…初めて目にするアイスメス…捻じ込み式のスクリューハーケンや登降器のユマール等々すべてが目を見張るものばかりだった。
このニュージーランドの山での体験は、その後の私の山登りのスタイルを大きく変えた。
40時間にも及ぶ登攀の中で、安全とは危険を避けて登るのではなく、その危険からできるだけ早く切り抜けてしまう事だと身をもって体験できた貴重な山登りだった。そのためには、困難に直面した時、自分の能力を最大限発揮出来るように常に自分自身をコントロールしなければならないし、更に今以上のスピードアップを図るためのトレーニングを身に付けなければならないと痛感した。

今から49年前の丁度今頃、弱冠23歳の若僧が実感した新たな出発の時だった。

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