あぶちゃん日記

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zoom RSS 南アルプス「橋本山荘」のお婆ちゃん

<<   作成日時 : 2012/09/26 13:57   >>

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『橋本山荘のお婆ちゃんに逢いに行こう』と友人のS氏から誘いがあった。
昨年の甲斐駒ケ岳登山以来、一年も逢っていない。
逢っていないというよりも、逢いたくても逢えない訳があった。
今年6月始めに、同伴者が死亡するという忌まわしい事故があって、その事後処理に翻弄されていたからだ。
現在事故の原因を検証中だから、未だに公表することはできないもどかしさの毎日が続いている。
そんな時のS氏からの誘いだったから、気分晴らしに同行することになった。
天竜川を越え、旧長谷村(現在の伊那市)と大鹿村境の「気の里」分杭峠(R152)を越えると、戸台谷は秋の佇まいだった。
黒川沿いの丹渓荘(昔の戸台分教場)の対岸に懐かしい「橋本山荘」の煙突から白い煙が立ち上っている。
山荘前の東屋から懐かしいお婆ちゃんが満面の笑みで迎えてくれた。
その笑顔は、懐かしさから出た笑顔ではなかった。
6月の事故の事を知らされて、かなり心配してくれて、私がかなり落ち込んでいるのではないか?どうしているのだろう?…来月になったら顔を見に行こうと思っていてくれたという。
そんなところへ訪れたものだから、私の元気な姿がとても嬉しかったと言う。

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昨年の8月、甲斐駒ケ岳から帰って来た時『よく無事で帰って来たな〜良かったよかった』と迎えてくれた時の写真に、お婆ちゃんは元気だが、友の姿はすでにこの世にない。

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森林鉄道に乗って行き来した戸台谷の軌道敷が林道に変わり、20歳の時から南アルプス通いが始まり、お婆ちゃんとのお付き合いは今年でちょうど50年になった。
最近のお婆ちゃんに歳を聞くと、そのたびに違うから実際の年齢は不詳だったが、今日は娘さんがいたから聞いてみたら、92歳という正確な年齢が分かった。
ということは、最初にお世話になり始めた時のお婆ちゃんは42歳、私の娘より若かったことになる。
あの頃の山荘前の黒川には、岩魚や鰍が所狭しと泳いでいた。
山の帰りに、その魚を捕っていると『産卵前で魚たちは求愛中なんだから、可哀そうじゃないか』と、お爺ちゃんの言う傍らで、お婆ちゃんが捕れたイワナを塩焼きにしてくれたものだった。
真夜中、疲労困憊で帰り着いた時、私たちのために…わざわざ風呂を沸かし…ご飯を炊いてご馳走してくれた事が何度もあったっけ。

最近は近くにいる娘さんが、甲斐甲斐しくお婆ちゃんの面倒を見ているとのことで、この日も母娘で暖かく迎えてくれた。
娘さんの炊いたくれた煮物は、お婆ちゃんの味だった。
う〜ん、この味だ!この味を50年もの間ご馳走になっている。

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親から子へ…お婆ちゃんの味は継承されている。
帰り際、何時ものように煮物をお土産に戴いて帰り始めると、50年前お爺ちゃんとお婆ちゃんが、夫婦こけしのように並んで見送ってくれたあの時と同じように、河原の土手の上から母娘が並んで何時までも…いつまでも両手を振り続けてくれている。

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良いお話しだなあ〜 (つ(エ)`)
OPANDA
2012/09/26 17:37

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